日本会議の紹介
愛国心の涵養こそ国を立て直す道
日本会議会長三好達
会長挨拶
現今の我が国の有様は、どちらをみても、只々あきれ果てる事ばかりであります。どうして、このようになってしまったのでしょうか―。私は、いわゆる戦後民主主義による欠陥教育のツケが廻ってきたと考えております。それは、人それぞれの誇りを喪失させ、徒(いたずら)な個の尊重が、「自分勝手至上主義」を風靡(ふうび)させ、それによる精神の荒廃が、今や我が国全体を覆うに至ったからであります。
その背景にあるものの一つは、愛国心の欠如でありましょう。「自分勝手至上主義」は、国家というものに対する意識を欠如させ、必然的に愛国心を欠如させます。かつて「公務員倫理の根幹は愛国心である」と言った先輩がありました。
私は、それに止まらず、愛国心は公務員の全ての職務活動の根幹といって過言ではない、と考えて参りました。愛国心さえあれば、公金を恣(ほしいまま)にするような行動も、国益に反するような行動もできる筈もないのです。これは公務員ばかりではなく、ひろく国民にも求められるべき心の姿勢でありましょう。愛国心は、偏狭なナショナリズムなどではなく、それぞれの国民が国家の健全な発展に寄与する原点であり、ひいては世界各国が共栄する道である、とさえ私は考えております。
私共は、我が国をまともな国に引き戻すために、今何をなすべきでしょうか。人々に国家への意識を回復させ、国民としての自覚と誇りを持たせ、そして愛国心を養う。そのため、日本会議の掲げている教育・憲法問題をはじめとする国民運動は、いよいよ重要性を増しております。大きな困難は伴いますが、今行動を起こさなければ、取り返しのつかない事態になってしまうおそれがあります。皆様、私共の誇りある国づくりの国民運動にご協力いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
日本会議綱領
- 一. 我々は、悠久の歴史に育まれた伝統と文化を継承し、健全なる国民精神の興隆を期す。
- 一. 我々は、国の栄光と自主独立を保持し、国民各自がその所を得る豊かで秩序ある社会の建設をめざす。
- 一. 我々は、人と自然の調和をはかり、相互の文化を尊重する共生共栄の世界の実現に寄与する。
日本会議基本運動方針
- 一. 国民統合の中心である皇室を尊び、国民同胞感を涵養する。
- 二. 我が国本来の国柄に基づく「新憲法」の制定を推進する。
- 三. 独立国家の主権と名誉を守り、国民の安寧をはかる責任ある政治の実現を期す。
- 四. 国を守る気概を養い、国家の安全を確保するに足る防衛力を整備するとともに、世界の平和に寄与する。
- 五. 教育に日本の伝統的感性を取り戻し、祖国への誇りと愛情を持った青少年を育成する。
- 六. 広く国際理解を深め、共生共栄の実現をめざし、我が国の国際的地位の向上と友好親善に寄与する。